3月25日、キプロス支援をめぐる欧州とロシアの「ポーカーゲーム」では、欧州が勝利したかに見える。しかし、ゲームはここで終わりではなく、緊縮策に対するキプロス市民の不満が表れ始めたとき、ロシアはもう一度キプロスに手を差し伸べるだろう。写真はロシアのメドベージェフ首相。代表撮影(2013年 ロイター) ロシアの富豪たちにとって、先週末は心休まる日々ではなかっただろう。まず、新興財閥のボリス・ベレゾフスキー氏が英ロンドン郊外アスコットの自宅で死亡しているのが見つかった。そして、キプロス2大銀行では預金保険対象外の大口預金者(ロシアの富豪)に負担が課されることになった。この負担は、キプロス危機が表面化した時の想像をはるかに超えるものになりそうだ。 キプロスのアナスタシアディス大統領は当初、大口預金者(10万ユーロ以上)に10%以上の預金課税を課すことには断固反対する姿勢を示していた。しかし、わずか
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