2007年3月にベルリン動物園で初公開されたとき、飼育員のデルフラインさんと遊ぶクヌート=AP 【ベルリン=松井健】ベルリン動物園は22日、19日に急死した人気のシロクマ「クヌート」について、解剖の結果、脳に病気があったと発表した。詳しい調査にはまだ数日かかるが、この病気が急死の原因である可能性が高いという。 クヌートは19日、園内の飼育場で過ごしていたが、ひなたぼっこしていた時に急にびくっと体を動かし、何度かぐるぐると回ってから後ろ向きで池に落ちて死んだ。動物園は「まったく突然の死」としている。昨秋、年上のメスのクマ3頭と同じ飼育場に移された後、メスのクマたちから攻撃された様子があったことから、「死因はストレスではないか」とも言われたが、動物園側は否定している。 クヌートは2006年12月生まれ。母親が育児を放棄したため、トーマス・デルフラインさんら飼育員が人工飼育した。ぬいぐるみ