国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を開発している三菱重工業の子会社、三菱航空機(名古屋市)は、今年11月を目指していた初飛行と、2015年後半としていた納入時期を延期する。 エンジンなど部品の調達などが遅れているためで、新たな納入時期は未定。延期は3度目だ。 MRJは、米国製の新型エンジンの採用と、機体の軽量化などによって他メーカー機よりも20%程度、燃費が良く、全日本空輸(ANA)や米航空大手などから計325機を受注している。 MRJの当初の納入開始は13年だったが、09年に主翼の設計を変更し、納入時期を3か月遅らせた。その後も三菱重工が航空機部品の検査作業の一部を省略していた問題が発覚し、計画を見直していた。