【清宮涼】21日に投開票された参院選の「一票の格差」をめぐり、山口邦明弁護士(東京弁護士会)の弁護士グループが22日、広島選挙区の選挙無効(やり直し)を求めて広島高裁に提訴した。同グループは近日中に東京、神奈川両選挙区でも提訴。また升永英俊弁護士(第一東京弁護士会)のグループも22日、全47選挙区を対象に14高裁・支部で一斉に訴訟を起こす。 広島高裁に提訴したグループは、昨年12月の衆院選をめぐる一票の格差訴訟で戦後初の無効判決を勝ち取った広島訴訟の原告。同グループは今回参院選の広島選挙区について、議員定数1人あたりの有権者数が全国最少の鳥取の2・4倍超になったと指摘。「選挙区間で投票価値が異なるのは選挙権の平等を保障した憲法に反する」と主張している。 また人口に比例して定数を配分すると、東京14、神奈川・大阪10、埼玉・愛知8、北海道・兵庫6になるとも試算。昨年の「4増4減」の定数是