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ブックマーク / zerobase.medium.com (2)

  • 私がベーシックインカム懐疑論者に転向した理由

    以前ベーシックインカムの導入を訴える文章を書いたことがあるのだが、『ゲンロン0 観光客の哲学』を読んでから考えが変わった。 ベーシックインカムの何が問題かベーシックインカムの大前提である「全員一律」という福祉原理は、「誰が『全員』に含まれるのか」というメンバーシップの確定を必要とする。それは同時に、新たにメンバーシップを得ようとする人間を排除する論理に帰結する。言い換えれば、ベーシックインカムは「友敵理論」の政治と不可分である。 そもそも「セイフティネット」とは「安全網」であり、「高所からの転落を防止する網」であって、転落者のための安全装置である。ベーシックインカムはどうだろうか、まだ転落していない人にも「全員一律」に給付されるのであって、定義上「セイフティネット」とは呼べない。より妥当なメタファーは、例えば「底上げ」のようなものだろう。 ベーシックインカム制度がその受給資格者(メンバー)

    私がベーシックインカム懐疑論者に転向した理由
    brendon
    brendon 2017/08/20
  • 「稼げない奴は子供を作るな」という社会

    このような「経済ゲーム」は、一見すると自然の摂理(ピュシス)とは関係ありません。人が勝手に作り上げたルール(ノモス)です。現代社会は、歴史の偶然で、たまたまこのように過酷な社会になっています。ですから、人の力でそれを簡単に変えることもできます。なにせ、単なる「決め事」の問題なのですから。 当でしょうか? ひょっとしたら、進化論的に「稼げる遺伝子」が選択される淘汰圧なのかもしれません。だとすると、「稼げない奴は子供を作るな」という社会は、「たまたま人がそう作り上げた結果」つまりノモスではなく、「暴力的な自然の摂理そのもの」つまりピュシスなのだと言うことができます。 そもそも「進化」というゲームは、初めから稀少性を巡る「経済ゲーム」でした(『利己的な遺伝子』)。生物以前の段階では、元素が争奪戦の対象でした。生命になってからは、料、配偶者、土地、労働力、貨幣、承認の奪い合いへと、歴史的に展開

    brendon
    brendon 2016/10/05
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