80年代の一般家庭の小物や、高校時代の通学カバンや弁当箱などを再現した、リーメントの「ぷちサンプルシリーズ」。ありふれた小物のミニチュアだからといって、なめてはいけない。実際に容器のフタが開いたり、カバンに他の小物を収納できたり、お菓子にスプーンを差すことができたり……と、実物の機能を、やけに真面目に再現しているのだ。 几帳面さと遊び心の混在する「ぷちサンプルシリーズ」、その知られざる歴史と工夫と世界観を、株式会社リーメント開発本部の後藤薫さん(版権管理部マネージャー)と、五月女友里衣さん(企画開発部)のお2人にうかがった。 「仏壇のミニチュア」を作るのは不謹慎なのか? ──ぷちサンプルは、いつからシリーズを開始したのですか? 後藤 2002年の6月からです。箱入りとカプセルあわせて、約450シリーズ。1つのシリーズに6~8種類ぐらいのアイテムを作りますから、SKU数(バリエーションなどを