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ブックマーク / www.chuko.co.jp (21)

  • 日本の歴史5 -土田直鎮 著|文庫|中央公論新社

    王朝の貴族 土田直鎮 著 「望月の欠けたることなき」栄華の絶頂をきわめた藤原道長の生涯を辿りながら、平安貴族の姿を浮彫りにし、摂関時代独特の社会を明らかにする。〈解説〉倉一宏 書誌データ 初版刊行日2004/9/23 判型文庫判 ページ数560ページ 定価1540円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-204425-8 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    日本の歴史5 -土田直鎮 著|文庫|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2024/02/17
    読了。安和の変から後三条即位まで。当時の貴族社会を中心に/道兼がくぐりぬけてきた壮絶な骨肉の争い、道長の強運と政敵を追い詰めるえげつなさ、当時の京の治安の悪さなどが印象に残った
  • 政治家 石橋湛山 -鈴村裕輔 著|全集・その他|中央公論新社

    見識ある「アマチュア」の信念 鈴村裕輔 著 戦前日を代表する自由主義者、言論人だった石橋は、戦後、活動の場を政界に移す。大蔵大臣、通産大臣などを歴任し、1956年には自民党総裁に当選、首相になるも、病気のため、65日で辞任した。石橋は、自らの政治理念を現実政治の中で実現できたのか。没後50年、その真価を問う。 書誌データ 初版刊行日2023/9/7 判型四六判 ページ数320ページ 定価2200円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-110141-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    政治家 石橋湛山 -鈴村裕輔 著|全集・その他|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2023/10/29
    読了。46年の落選、蔵相になるも公職追放、派閥の効用を見せつけた56年総裁選の死闘、退陣、日中交渉の意義/朝鮮戦争を機に再軍備を支持するように。背景に西側の盟主としての振る舞いをしない米国への不信
  • 怨霊とは何か -山田雄司 著|新書|中央公論新社

    菅原道真・平将門・崇徳院 山田雄司 著 怨霊とは死後に落ち着くところのない霊魂である。古来、日では怨霊が憑依することによって、個人的な祟りにとどまらず、疫病や天変地異など社会に甚大な被害がもたらされると信じられてきた。三大怨霊と称される菅原道真、平将門、崇徳院は死後、いかに人々を恐怖に陥れたのか。そして、どのように鎮魂がなされたのか。霊魂の存在から説き起こし、怨霊の誕生とその終焉、さらに近代の霊魂文化まで概観する。 書誌データ 初版刊行日2014/8/25 判型新書判 ページ数224ページ 定価836円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102281-3 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    怨霊とは何か -山田雄司 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/02/02
    読了。菅公、将門、崇徳院/崇徳院は極楽浄土に行くことをひたすら願って死んだと。あのキャラができるまでには後鳥羽院の影響もあると/鎌倉時代に禅宗によって「怨親平等」という考えが定着
  • 『暗殺の幕末維新史』/一坂太郎インタビュー

    「幕末」というと真っ先に、「桜田門の変」や「近江屋事件」といった事件が想起されます。それらの暗殺事件から幕末・維新期を捉え直す『暗殺の幕末維新史』を刊行した一坂太郎さんにお話を伺いました。 ――書の目次を開くと、えんえん「○○暗殺事件」「△△暗殺未遂事件」という見出しが並びますが、それらの事件の中で、執筆していてとくに印象に残ったものはなんでしょうか。 一坂:前々から興味があるのは明治元年2月の京都で起こった、イギリス公使パークス暗殺未遂事件です。 開国した幕府を非難して倒した者たちは、政権を奪うや外国との交際を継承した。それに納得出来ない攘夷派が起こした事件ですが、明治維新の矛盾が良く分かり興味深いですね。 ――幕末・維新期はなぜこんなに暗殺が横行したのでしょうか。 一坂:天皇は神の子孫で日はもちろん、世界を制するべきだというのが幕末の頃盛んになる神国思想です。それは一種の宗教でフィ

    『暗殺の幕末維新史』/一坂太郎インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2021/10/09
    読了/伊藤博文は塙暗殺を特に反省してない/加害者や被害者が靖国に合祀されてるか一々調べてて面白かった/“東京浅草の憲政碑に大久保利通暗殺犯の島田一郎が合祀されているのを知ったときは、驚きました。”
  • 安政の大獄 -松岡英夫 著|電子書籍|中央公論新社

    井伊直弼と長野主膳 松岡英夫 著 ペリー来航以来、揺らぎ始めた幕府の権威を維持強化するため、大老井伊直弼が断行した安政の大獄は、吉田松陰・橋左内ら英才俊傑のみならず、幕府内の人材も一掃することとなった。侘しい埋木舎時代の井伊直弼と国学者長野主膳との異常に親密な師弟関係・主従関係から説きおこし、大獄へと突き進む二人を描く。〈解説〉家近良樹 書誌データ 配信開始日2015/1/31 判型中公eブックス 希望小売価格1100円(10%税込)

    安政の大獄 -松岡英夫 著|電子書籍|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2021/06/20
    ちょっち前に読了。松岡英夫著/家近良樹の解説で、朝廷は幕府をいろいろ困らせてはいたが、実際に政治を任せられるような事態だけは絶対避けたかった、みたいなこと書いてあって面白かった
  • 五・一五事件 -小山俊樹 著|新書|中央公論新社

    海軍青年将校たちの「昭和維新」 小山俊樹 著 昭和恐慌下、民衆が困窮を極める中、政党政治の腐敗を憂える海軍青年将校らが起こした五・一五事件。首相を暗殺し、内大臣邸・警視庁を襲撃、変電所爆破による「帝都暗黒化」も目論んだ。書は、大川周明、北一輝、橘孝三郎、井上日召ら国家主義者と結合した青年将校たちが、天皇親政の「昭和維新」を唱え、兇行に走った軌跡を描く。事件後、政党内閣は崩壊し軍部が台頭。実行犯の減刑嘆願に国民は熱狂する。昭和戦前、最大の分岐点。 書誌データ 初版刊行日2020/4/21 判型新書判 ページ数304ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102587-6 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    五・一五事件 -小山俊樹 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2021/05/15
    読了。国家主義者や青年将校の動向、事件後鈴木ではなく斎藤に組閣の大命が下る経緯(木戸や裕仁の政党不信、裕仁の意向を受けての西園寺の変心)、裁判(甘い判決、同情論、海軍における条約派の失墜)
  • 【サントリー学芸賞受賞記念】『五・一五事件』/小山俊樹インタビュー

    神奈川県愛甲郡愛川町の古民家「山十邸」にて。 五・一五事件の被告の一人・大川周明は、1944年に「山十邸」を入手し、1957年に没 するまでの晩年を、この邸宅で過ごした。 Covid-19による緊急事態宣言下、2020年4月に発売された『五・一五事件』。1932年5月15日に起こった首相暗殺事件について、その起点から実行犯たちのその後までを追った作品である。「昭和戦前の分岐点」とも言える五・一五事件だが、今まで精緻に全貌を追った作品はなかった。 刊行後、朝日(保阪正康)、毎日(加藤陽子)、読売(加藤聖文)などの各紙で書評が掲載された。そこでは当時の政局・世論とのかかわりが、現代の政党・政治不信への警鐘とも理解され、高く評価されている。ドキュメンタリータッチの読みやすさも評価され、版も重ね、今秋、サントリー学芸賞(歴史・思想部門)を受賞した。 著者・小山俊樹さんに、ごについて、またこれまで

    【サントリー学芸賞受賞記念】『五・一五事件』/小山俊樹インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2021/05/15
    青年将校の心理を理解しやすく説明しようとした結果、テロリスト擁護とか犯人に同情してしまうという反響もあったと。確かに犯人達の戦後を扱う章は三上卓をなかば顕彰してる感もある。突き放して書けんのかと思った
  • 『戦国日本と大航海時代』/平川新インタビュー

    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗らお馴染みの英雄たちと、アジアに勢力を広げてきたスペインやポルトガルなどヨーロッパ列強との虚々実々の駆け引きを活写した『戦国日と大航海時代』。日史と世界史が交差する、ダイナミックな内容が話題を呼び、版を重ねている。著者、宮城学院女子大学学長の平川新さんに話を聞いた。 ――戦国時代の日と大航海時代のヨーロッパ、言われるまで同じ時代だと気づかない人もいるかと思います。世界史と日史が交差する書のテーマに取り組んだきっかけを教えてください。 平川:10年前に出版した『開国への道』(全集日歴史第12巻、小学館)でロシアに漂流した日人のことを書きました。およそ10年のロシア生活をしていた大黒屋光太夫や石巻の若宮丸乗組員がロシア使節であるラクスマンやレザーノフに送還されてきたことは、よく知られています。その漂流記を読んでいるうちに、日は「インペラト

    『戦国日本と大航海時代』/平川新インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2020/07/09
    日本について帝国表現が出てくるのは秀吉の朝鮮侵略直後だと/フィリピン総督宛秀吉書簡の激烈さが出発点。“両国による世界征服事業への対抗的動きとして朝鮮出兵があった、という因果関係が見えてきたのでした。”
  • 『太閤検地』/中野等インタビュー

    『太閤検地 秀吉が目指した国のかたち』は、豊臣(羽柴)秀吉が各地を征服するたび奉行を派遣して断行した検地の実態や狙いを描き出す話題作。統治権力を天下人に集約し、中央集権を成り立たせようとしたこの政策は、のちに江戸幕府の支配基盤ともなりました。この気宇壮大な政策や秀吉について、書の著者・中野等さんにうかがっています。 ――中野先生のご専門とする領域についてお教えください。 中野:日列島の近世史です。とくにその成立期に興味があります。 ――1996年刊行の最初の(『豊臣政権の対外侵略と太閤検地』)でも、太閤検地を論じています。その当時から研究の進展としては、どのような点があるでしょうか。 中野:最初のでは九州の大名領国で実施された太閤検地を論じました。畿内やその近国を対象にして議論されていた土地制度に関わる論点ではなく、むしろ政治史的な視点からの研究でした。その意味で、書の伏線のよう

    『太閤検地』/中野等インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2020/03/22
    三成だけじゃなく増田長盛も活躍。“年齢も三成よりかなり年長のようであり、今後の実態究明がまたれる人物です。「秀吉を支えた奉行たち」のようなかたちで事績をまとめたいと思っています。”
  • 『承久の乱』/坂井孝一インタビュー

    承久の乱といえば、後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒す目的で起こした兵乱というのが一般的なイメージではないだろうか。だが研究の進展により、そういった見方は過去のものになったという。ではなぜ乱は起こったのか。『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』を著した坂井孝一さんに話を聞いた。 ――先生のご専門はどういったものでしょうか。 坂井:日中世史、とくに平安後期・鎌倉前期の政治史・文化史です。文書や貴族の日記といった歴史学の史料だけでなく、軍記物語や和歌など文学作品に対しても歴史学的視角から考察を加え、この時代の政治や社会の実相を明らかにしたいと考えています。また、私自身が観世流の能や葛野流の大鼓を嗜んでいることから、室町期の芸能史(とくに能楽)の研究にも携わっています。観世流宗家観世清和師、能楽研究者の東京大学教授松岡心平氏とともに、観世能楽堂で開かれた能楽講座のパネリストを務めたこともありました。

    『承久の乱』/坂井孝一インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2019/05/25
    読了。実朝の横死、そして跡目争いに絡んだと思われる源頼茂の謀反のせいで大内裏が焼失したことなどが、幕府をリードする義時への不信感につながったと/倒幕ではなく義時討伐だったが幕府がうまくすりかえたと
  • 中央公論新社

    垣谷美雨さん『老後の資金がありません』が 天海祐希さん主演で映画化! 2021年10月30日いよいよ公開

    中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2019/04/20
    読了。乱取りなどで供給され、南蛮貿易を通じて世界中に散らばった日本人奴隷の痕跡を、史料から抽出。長崎、マカオ、ゴア、メキシコ、欧州/年季奉公のはずが奴隷にされてたり、傭兵として暴れたり
  • 西南戦争 -小川原正道 著|新書|中央公論新社

    西郷隆盛と日最後の内戦 小川原正道 著 明治維新後、佐賀の乱、神風連の乱、萩の乱などに続く、不平士族による最後の戦いとなった西南戦争。九州全土で八ヵ月間にわたり行われた近代日最大の内戦である。それはまた誕生してまもない「日軍」が経験した最初の格的戦争でもあった。書では、反乱軍の盟主である西郷隆盛の動向を柱に、熊城籠城戦、田原坂の戦いをはじめ、九州各地での戦闘を丹念に追い、日最後の内戦の実態と背景を明らかにする。 書誌データ 初版刊行日2007/12/20 判型新書判 ページ数272ページ 定価902円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-101927-1 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    西南戦争 -小川原正道 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/12/30
    読了。事を起こすための「名分」をめぐる葛藤、暗殺疑惑の追及という今一な理由での出立、奥の奥に隠れて姿と本心を見せない西郷、その西郷という空虚な器にいろんな期待をかけたり、かけるのを控えたりする人たち
  • 『公家たちの幕末維新』/刑部芳則インタビュー|web中公新書

    幕末の動乱を描いたものは小説映画、ドラマ問わず人気が高く、数も多い。しかしそこで描かれるのは武家たちの姿ばかりで、朝廷の公家たちは後景に退いていることが多い。はたして幕末の公家たちは歴史の影に埋没した存在だったのか。『公家たちの幕末維新』を書いた刑部芳則さんに話を聞いた。 ――まず書ご執筆の経緯を教えてください 刑部:前編集長と企画について打ち合わせしたとき、実は、私が提案したのは明治時代の公家華族に関するものでした。ところが、私の話を聞いた前編集長からは、明治よりも幕末をテーマにしてはどうですかと口説かれました。想定外の話だったため、明治か幕末かをめぐって1時間くらい話し合いました。その結果、幕末で執筆することとなったのです。 この面談の直前、『京都に残った公家たち』(吉川弘文館)を刊行したこともあり、明治を迎えるまでの公家の動向に関心がないわけではありませんでした。せっかく幕末の史

    『公家たちの幕末維新』/刑部芳則インタビュー|web中公新書
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/11/24
    刑部先生、お公家さんみたい/明治と幕末、どちらを描くか議論したという。公家たちの幕末についての一般書はほとんどなかったので、需要は大いにあった/西郷どんの衣装考証の話も。ドラマなので史実とは違う点も
  • 『ヴィルヘルム2世』/竹中亨インタビュー

    1914年、第一次世界大戦が勃発します。原因は複合的なものですが、ドイツの軍拡もその鍵になったと言えるでしょう。このたび、ふたつの世界大戦を生きた、最後のドイツ皇帝の評伝『ヴィルヘルム2世』を上梓した竹中亨さんに、執筆の経緯や、当時の国際情勢と現代の類似性などをうかがいました。 ――ヴィルヘルム2世への関心は、いつごろから、どのようなきっかけがあったのでしょうか。 竹中:大学での卒業論文がきっかけです。文学部で西洋史学を専攻したのですが、4年生になって、さて何を卒論のテーマにするかといろいろ探して結局、落ち着いた先が世紀転換期のドイツの建艦政策だったんです。ヴィルヘルム2世は海軍建設の立役者ですから、参考にというんで、彼の伝記などを少しばかり読みました。そのとき、これは世間的な「カイゼル」のイメージでは割り切れない人物、ということが分かって、かなり興味をそそられたんです。 ただ、彼自身は論

    『ヴィルヘルム2世』/竹中亨インタビュー
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/07/03
    “人はたいてい、矛盾をできるかぎり整理して、筋を一本通そうと考えます。ヴィルヘルムは違いました。これらの相矛盾する面のすべてであろうとしたんです。”/チュチュ姿で死んだヒュルゼン伯爵
  • 帝政論 -ダンテ 著 小林公 訳|文庫|中央公論新社

    ダンテ 著 小林公 訳 人間に平和、正義、自由をもたらす政体とは何か。教皇派、皇帝派入り乱れ抗争する状況の中、哲学、論理学を駆使して、霊的統治と世俗的統治の分離を行う。 書誌データ 初版刊行日2018/1/23 判型文庫判 ページ数424ページ 定価1430円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-206528-4 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    帝政論 -ダンテ 著 小林公 訳|文庫|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/03/27
    ダンテの帝政論!小林公訳。こんなの出てたんだ
  • 一ノ瀬俊也の仕事場

    2016年7月に中公新書『戦艦武蔵 忘れられた巨艦の航跡』を上梓した一ノ瀬俊也さん。初の単著(2004年)以来、ほぼ毎年1冊のハイペースで著作を発表しているが、旺盛な執筆活動の「現場」はどのようなものなのか。5月の新緑がまぶしい埼玉大学(さいたま市)のキャンパスに研究室を訪ねた。 ドアを開けた瞬間、所狭しと並んだや雑誌などの物量に圧倒される。まるで古書店にでも入り込んでしまったようだ。見渡すと、やはり太平洋戦争関連の割合が多い。 「10年ほど前、埼玉大学に移ってきたんですが、その頃だと資料は今の3分の1もなかったです。物が多くなりすぎて既に収まりきらなくて……。たぶん定年まで引っ越しはできないと思います」 研究室には文献のほか、非常に数が限られた貴重な品々もある。たとえば「伝単(でんたん)」。敵国の人々の戦意を喪失させたり、投降を呼びかけたりするためのビラで、飛行機などでばら撒かれた。今

    一ノ瀬俊也の仕事場
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2017/06/02
    みごとな積読の森。ザ・研究室といった感じ
  • 昭和陸軍の軌跡 -川田稔 著|新書|中央公論新社

    永田鉄山の構想とその分岐 川田稔 著 昭和十年八月十二日、一人の軍人が執務室で斬殺された。陸軍軍務局長永田鉄山。中堅幕僚時代、陸軍は組織として政治を動かすべきだとして「一夕会」を結成した人物である。彼の抱いた政策構想は、同志であった石原莞爾、武藤章、田中新一らにどう受け継がれ、分岐していったのか。満蒙の領有をめぐる中ソとの軋轢、南洋の資源をめぐる英米との対立、また緊張する欧州情勢を背景に、満州事変から敗戦まで昭和陸軍の興亡を描く。 書誌データ 初版刊行日2011/12/20 判型新書判 ページ数352ページ 定価1034円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102144-1 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    昭和陸軍の軌跡 -川田稔 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2017/01/21
    読了。川田稔著/陸軍の組織としての政治化を目論んだ永田の世界戦略。そして石原、武藤、田中新一の構想と派閥対立。長閥排除から対米戦争まで/こういう身の程を知らぬ壮大な画を描くのに憧れる制服さんもいるかな
  • スターリン -横手慎二 著|新書|中央公論新社

    「非道の独裁者」の実像 横手慎二 著 「非道の独裁者」――日人の多くが抱くスターリンのイメージだろう。一九二〇年代末にソ連の指導的地位を固めて以降、農業集団化や大粛清により大量の死者を出し、晩年は猜疑心から側近を次々逮捕させた。だが、それでも彼を評価するロシア人が今なお多いのはなぜか。ソ連崩壊後の新史料をもとに、グルジアに生まれ、革命家として頭角を現し、最高指導者としてヒトラーやアメリカと渡りあった生涯をたどる。 書誌データ 初版刊行日2014/7/25 判型新書判 ページ数336ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102274-5 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA 書評掲載案内 ・史学雑誌2016年9月号/石井規衛 ・歴史と地理・世界史の研究2015年5月号/角田展子(東京都立青

    スターリン -横手慎二 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2014/08/19
    「非道の独裁者」の実像by横手慎二/読了。化物扱いせず、政治家として描く/20年代の権力闘争と政策の関連がわかりやすい/集団化や大粛清と、工業化と独ソ戦の勝利とが絡み合う…/冷戦に至る過程も面白い
  • バチカン近現代史 -松本佐保 著|新書|中央公論新社

    ローマ教皇たちの「近代」との格闘 松佐保 著 フランス革命以降、「政教分離」を推進する近代国家の登場で、ローマ教皇は領土や権威を失っていく。20世紀に入り、教皇はイタリア政治に介入し続け、ムッソリーニの思惑もあり、バチカン市国が成立する。その後バチカンは、「反宗教」の共産主義を常に敵視。ナチスに秋波を送り、戦後は米国に接近、「人権外交」を繰り広げ、それは「東欧革命」に繋がった。書は、カトリック総山バチカンの生き残りを賭けた200年を描く。 書誌データ 初版刊行日2013/6/25 判型 ページ数288ページ 定価946円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102221-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    バチカン近現代史 -松本佐保 著|新書|中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2014/08/11
    読了。フランス革命からフランシスコ即位まで。想像以上の政治力でした/19世紀後半のイタリアとの関係がおもろい/ピウス12世もヨハネ・パウロ2世も、ソ連誕生以降のバチカンの反共主義という点で共通なんだな
  • 中央公論新社

    垣谷美雨さん『老後の資金がありません』が 天海祐希さん主演で映画化! 2021年10月30日いよいよ公開

    中央公論新社
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2014/05/19
    萩原延寿責任編集『陸奥宗光』/蹇蹇録、妻と息子宛の書簡、論説/大陸に手を出そうとする新興帝国主義国家の謀略、勝利、そして挫折を、外務大臣が失敗も含めて正直っぽい雰囲気で語る。身も蓋もねぇ!