リーダーシップを備え、優秀で多様な幹部自衛官候補生を集めるため、5年制の高等専門学校(高専)の卒業生が防大3年次に編入できる制度を創設するほか、合否判定で面接を重視するAO入試を導入する。東日本大震災や福島第一原子力発電所事故への対応で自衛隊の活用が高まったことを踏まえ、カリキュラムの改革も検討する方針だ。 毎年500人前後に上る防大入学生のうち、理系学生は8割程度を占める。改革案は、工学・技術系の専門教育を受けてきた高専卒業生の編入を認めることを柱に据えて、学力を競わせることで防大在校生全体のレベルアップを図る考えだ。