亀井静香金融相は14日、金融庁の職員を東京証券取引所に出向させる考えを示した。この日の東証視察後「市場の取引を指導、監督することは容易ではない。5人や10人ではなく大量に、職員を1、2年出向させ、勉強させてもらう」と話した。 亀井氏と会談した東証の斉藤惇社長も「金融技術は大変なスピードで変わっており、金融庁と東証で認知し合うことは大事」と受け入れに応じる意向だ。 株式市場の運営を担い、800人ほどの職員を抱える東証には現在、財務省と経済産業省から職員が1人ずつ出向している。東証からは金融庁と証券取引等監視委員会に1人ずつ出向しているが、金融庁からの出向はなかった。