自民党が次の総選挙から世襲候補を公認しない方向となり、与野党で世襲制限論争が過熱してきた。対象は新顔で、小泉元首相の次男ら2人とみられる。ただ、無所属で出馬・当選後に追加公認するなどの「抜け穴」もちらつく。 自民党で世襲制限を真っ先に掲げた菅義偉選挙対策副委員長が21日に発足させた、議員連盟の初会合。かつて小泉改革を熱狂的に支持した若手の一人がまくし立てた。「小泉さんのところでも公募や予備選をやれば良かったんだ」 菅氏は先月23日、小泉氏の「偉大なるイエスマン」を自称する武部勤・党改革実行本部長を訪ね、口説いた。息子に自らの秘書をさせている武部氏は当初、世襲制限に前向きではなかったが、菅氏との会談後、一変する。 10日、地元・北海道北見市の講演で「世襲制限してもいい。親の特権は許さない。公認をもらえないなら無所属で出ればいい」と発言。11日には東京都内で小泉氏と会談し、その2日後、自