最終回となる今回は、Internet Explorer 7(IE7)のレンダリング機能、すなわちHTML、CSS、JavaScriptの処理と表示に関する改善点と注意点を紹介しよう。CSSで機能が大幅に向上したのは嬉しい限りだが、気を付けなければいけない点もいくつかある。 ■大幅に改善されたCSS対応 レンダリング機能のうち、IE7で大幅に改善された点は、CSSの標準仕様への対応だ。これまであった、「FirefoxやOpera、Safariでは正しく表示されるのに、IEは対応していない」といった効果も使えるようになった。例えば、positionプロパティの値fixedにようやく対応したことで、「スクロールしても動かないメニュー」のような効果を出すことができる。サンプルページを用意したので、IE7でページをスクロールさせるとどうなるかを確認してほしい。 また、background-attac
本連載ではここまで、近年Webに起きている変化と、その背後にある構造、そしてTim O'Reilly氏の「Web 2.0とは何か」の読み解きをリンクさせながら、Webの進化について見てきました。 身近なブログや検索エンジンから、技術、マーケティング、ネットワーク分析など広い範囲に話が広がりましたので、今回は、第1回から第6回までをおさらいしておきたいと思います。 ■「Webはスケールフリー・ネットワーク」という世界観の発見 多くの方が既に実感してらっしゃると思いますが、ネットの特徴は「つながる」ことです。北海道のお店がWebサイトを持てば、東京や沖縄など全国にいるお客さんとも「つながり」やすくなります。部屋でブツブツ独り言をいうのでなくブログに書けば、どこかの誰かと「つながって」仲良くなれるかもしれません。 こうした個々の「つながり」が集まって、Webという大きな「ネットワーク(網状に形成
前回はTim O'Reilly氏の論文「What Is Web 2.0」にある「7つの原則」を、1つずつ読んでいきました。今回はこれを総括して、O'Reilly氏の語るWeb 2.0とは何なのか、を明らかにしていきます。 ■「Web 2.0企業のコアコンピタンス」とは O'Reilly氏は論文の最後に、「Web 2.0企業のコアコンピタンス(競争優位性の核になる部分)と考えられるもの」の概要として、次の7つのものを挙げています。 パッケージソフトウェアではなく、費用対効果にすぐれた、拡張性のあるサービス ユニークで他者が真似しにくいデータを核としてコントロールする。このデータは多くの人が使うほど、より豊かになる ユーザーを共同開発者として信頼する 集合知を利用する 顧客のセルフサービスを通して、ロングテールを活用する 単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア 軽量なユーザーインターフェイス
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