三越伊勢丹ホールディングスは12日、伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)を10年3月上旬に閉店する、と発表した。競合他社との競争が激しいうえ、昨秋以降の売り上げの落ち込みが激しく、収益の確保は難しいと判断した。 吉祥寺店は71年11月にオープンし、09年3月期の売上高は前期比6.5%減の174億円。415人の社員は、配置転換などで対応するという。石塚邦雄社長は記者会見で、「投資回収のできない店は、今回のような(閉店の)判断をする」と話し、他店舗の閉鎖も辞さない考えを示した。三越伊勢丹HDは今月6日に三越池袋店(東京)、鹿児島店(鹿児島県)を閉店したばかりだった。