ノギスの主尺は、1mm間隔の目盛りが付いている。副尺(バーニヤ)の長さは19mmで20目盛りが記されている(図6)。図5で説明したように、主尺と一致する副尺の目盛りの読みが1mm以下の値となる。 何故このようになるのかを説明します。図7のように1mmの最小目盛り、長さ10mmの主尺を考えます。副尺は長さ9mmで10等分の目盛りを有します。副尺1目盛りは、0.9mmの長さになります。主尺と副尺の0点を合わせると、主尺の1目盛目と副尺の1目盛目との間には、0.1mmずつのずれが生じ、副尺の値が増えるとずれ量は ずれ量mm=副尺の目盛り×0.1mm となります。そして、副尺10目盛りでずれ量が1mmとなり、主尺目盛り9mmと副尺10目盛りが一致します。