前回書いたように、季節性インフルエンザの世界全体における致死率は、WHOの統計データに基づくと0.1%未満、より詳しく計算していくと、だいたい0.06%程度であると推計することができると考えられることになります。 それでは、それに対して、 そうした日本を含む世界各地で冬の時期に毎年流行することになる一般的なインフルエンザのことを意味する季節性のインフルエンザの日本国内における致死率はどのくらいであると推計されることになるのでしょうか? 厚生労働省の人口動態調査に基づく日本のインフルエンザ死者数の実数 そうすると、まず、 日本国内における季節性インフルエンザの感染者数と死亡者数の実数について調べてみると、例えば、厚生労働省の報告によれば、 例年のインフルエンザの感染者数は、国内で約1000万人にのぼるという推計が示されています。 (出典:厚生労働省:新型インフルエンザに関するQ&A:http