筆者が代表を務める戦略PR会社ブルーカレント・ジャパンは、8月をもって10周年を迎えた。これもひとえに皆様方のご支援の賜物である。 今回のコラムでは、この10年を経て現在思うところなどを書いてみたい。広告PRやマーケティング業界のみなさんはおそらくご承知のように、弊社の10年の歴史は日本における「戦略PR」の浸透とほぼ同義だといっていい。 欧米に100年は遅れているといわれる「PR」の新解釈。初めて知る、社会的ムーブメントの背景にある構造――「戦略PR=空気づくり」であるという提唱は、日本で初めて弊社ブルーカレントからなされた。 戦略PR導入の輪はグングン広がっていった。誰もが、「空気をつくりたいんです」と妙に晴れがましい顔で口を揃え、その顔には同時に「その手があったのだ!」と書いてあった。マス広告とプロモーション依存に偏っていた日本の業界の「覚醒」だ。 そして、2016年。戦略PRもとい
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