福島県は11日、福島市の露地栽培のホウレンソウから、国の食品規制値(1キロ・グラムあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。 ホウレンソウは福島市内の直売所に出荷されており、県は回収を呼びかけるとともに、福島市に対し、出荷自粛を要請した。 県によると、福島市の農家で6日に収穫されたホウレンソウから1キロ・グラム当たり520ベクレルの放射性セシウムが検出された。ホウレンソウは3月26日~4月6日に、計21キロ・グラムが農産物販売所に出荷された。 ホウレンソウの保温用ポリフィルムは、昨年3月の原発事故以降同じものが使われており、1キロ・グラム当たり31万ベクレルと高濃度の放射性セシウムが検出された。県は保温剤から放射性物質が付着した可能性が高いとみている。