フランスのオランド大統領は14日の演説で、1977年に稼働開始した国内最古のフェッセンハイム原発を2016年に閉鎖すると述べた。オランド氏は就任前から同原発の閉鎖を訴えていたが、時期を明示したのは初めて。 オランド氏は「耐用年数が過ぎた原発の閉鎖について世界に範を示さなければならない。それが今後のフランスの原子力産業にとってチャンスとなる」と話した。 また、現在、電力供給の約75%を占める原子力の割合を25年までに50%にする方針をあらためて表明した。 新たなエネルギー資源として世界的に注目されているシェールガスについては、国内の7件の開発申請を却下したと明らかにした。現在の掘削技術では「健康や環境への危険性が排除されていない」としている。(共同)