東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を巡り、韓国で水産物の安全性に対する懸念が強まるなか、韓国政府は自国の周辺海域で海水を分析した結果、放射性物質は検出されなかったとして、これまでのところ国内への影響はないと発表しました。 これは韓国の原子力安全委員会が、4日、発表したものです。 それによりますと、原子力安全委員会は、先月、韓国の南にあるチェジュ島と東にあるウルルン島の周辺海域、合わせて6か所で海水を採取して分析したところ、人工的な放射性物質はほとんど検出されず、一部で検出された数値も福島第一原発の事故以前のデータの範囲内に収まっていました。 また、韓国各地の測定所で、ことし8月から先月にかけて採取した雨水や大気中のほこりからも放射性物質は検出されず、これまでのところ国内への影響はないとしています。 韓国では、福島第一原発の汚染水問題以降、水産物の安全性に対する懸念や日本への不信感が強