類似の用語に語幹があるが、これは語から変化する語尾を除いたもののことをいい、語幹が複数の語根からなることもある。例えば、「横切る」の語幹は「よこぎ(またはyokogir-)」だが、この語幹は「よこ」と「き(またはkir-)」の2つの語根からできている。 インド・ヨーロッパ語では動詞の活用や名詞の変化に伴う語幹部分の母音交替(アプラウト、ウムラウト)がみられる。例えば英語でmouseの複数形はmiceで、この場合の語根はmouseである。日本語でも例えば「かざむき」は「かぜ」と「むき」からなり、接続による母音交替がある。 以上は音の配列からなる語根であるが、それだけではない。セム語(アラビア語、ヘブライ語など)では原則として子音3個のみからなる語根(語基)があり(ヘブライ語、アラビア語両言語ともにまれに4語根動詞がある)、これに貫通接辞や接頭辞・接尾辞を加えることで様々な語彙や動詞の活用形な