読んでいて「萌え絵の理論自体はとても人体の構造を配慮した研究されたものだったんだ!」と感じた。 もっと根拠がないというか、人体というよりもかわいいとか描きやすいとかイラストを作る側の都合でできた画風だと思ってたので、読みながら驚きの連続だった。 例えば、 顔の骨や表面を指でなぞりながら「目と耳の位置関係は…」「横顔を描くときには鼻の形に合わせて、鼻の骨の上の部分は少しくぼみを作って…」という教え方が僕にとってはとても新鮮だった。 子どもの頃、僕にとって美術の授業が苦痛だった。 そのため、どれだけオタク文化にのめり込んでも「どうせ僕は絵が描けないし」という疎外感を感じていた。 絵に関する文化や歴史、それらを作る製作者にもとても興味があるのに「僕にはセンスがない」「もう大人になってしまった今、学んでも遅い」と、自分がやるイメージが全くできなかった。 周りに絵が好きな友達が増えたのにそういう場所