金閣寺 | Dr林のこころと脳の相談室

1 ふと思い立って、三島由紀夫の『金閣寺』の英訳本を読んでみた。 Yukio Mishima: The temple of the Golden Pavilion Translated by Ivan Morris Vintage Books New York 1959 冒頭の有名な一行目は次のように始まっている。 p.3 Ever since my childhood, Father had often spoken to me about the Golden Temple. 見事な訳文だ。対応する三島の原文はこうだ。(新潮文庫 金閣寺 p.5。以下、『金閣寺』原文はこの本から引用する) 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。 原文の語順をいかにして維持するかが、翻訳という仕事における重要な課題の一つである。と少なくとも私は思っている。なぜなら、人間が文章を読むとき、ひとつひ

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京アニの事件をうけて、今もういちど読む意義のある文章

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林先生傑作選

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統合失調症について

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次の回のコラムの重要ワード「不都合な事実」と通底する話。正解は（「小説を書く」という有利な立場にあった三島由紀夫を除いて）存在しなさそうな問題

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当時の精神鑑定医と三島由起夫と水上勉は、それぞれ違う理由で「＞林養賢の統合失調症という事実を知りながら、それを無視したのである」「＞こうして統合失調症という事実は世の中から隠蔽される」