指定暴力団山口組の分裂に伴う抗争で、指定暴力団神戸山口組系の組幹部が5月に射殺され、2人目の死者が出た。抗争激化の懸念も高まっているが、こうした事件で使われる拳銃は、どう取引されているのか。複数の暴力団関係者は取材に、抗争続発を背景に拳銃の取引価格が高騰していると明かした。 「『重たいの』を『子ども』つきで手元に置いておかないと安心できない。だが価格が数倍になっている」。「重たいの」は拳銃、「子ども」は実弾を指す。指定暴力団神戸山口組系の組織組長は6月上旬、記者の取材にそう答えた。 神戸山口組は昨年8月、国内最大の指定暴力団山口組から分裂してできた。警察庁によると、両組織の抗争とされる事件は6月19日までに77件あった。5月31日には岡山市の神戸山口組系組織の幹部が射殺され、死者は2人となった。 関東の別の暴力団元幹部によると、組織は平時から拳銃を隠し持っているが、抗争に使う銃はその都度、
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