『ガルガンティア』は若い社会人に向けた「仕事もの」 ―― レドは、ガルガンティアに来たとき、『殲滅すべきヒディアーズがいないこの世界で、自分はどうすればよいのか』と悩んでいました。 村田 レドはそれまで人類銀河同盟が命じるままに戦闘を行なっていただけで、『自分自身はどうしたいのか』ということを考えたことがなかったんですね。だから、ガルガンティアで知り合った少年ベベルに、「人類銀河同盟がヒディアーズを全部倒してしまったら、レドさんどうするの?」と聞かれて、レドは衝撃を受けた。 じつはレドのいた、人類銀河同盟では、敵の殲滅以外のことは巧妙に“目隠し”されていて、人間の自発的な思考や行動が封じられていたということです。 ―― 高度なテクノロジーを持つ人類銀河同盟が、人間を効率的に管理するシステムを作っていたのですね。 村田 そうです。人間をコマとして使うために、戦う以外にやりたいことを想像させる