私の愛読書が増補・文庫化されました。一押しの本です。 増補 求道と悦楽――中国の禅と詩 (岩波現代文庫) 作者: 入矢義高出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/01/18メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る 実践としての禅に関心のある方は、まずは本書の「禅と文学」「雨垂れの音」「臨済録雑感」や『空花集』所収「明と暗」「南泉斬猫私解」辺りをお読みになると得るところが多いと思いますが(特に緊迫感溢れる「南泉斬猫私解」は必読)、やはり、入矢氏の面目は博覧の上に立っての、テクストの表現と向き合う際の真摯な態度にあることをこのたび改めて痛感しました。私は一生かけても広く深くという「博覧」のレベルに達する見込みがないので、せめて、「氏にとっての読書は、たえざる自己との対話、古人の言葉を通して自己を検証するという、きわめて求心的な姿勢であったようだ」(解説3
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