福岡市東区の志賀島で発見されたと伝わる国宝の金印「漢委奴国王」の製作を再現する実験が始まった。取り組むのは「九州鋳金研究会」に所属する鋳造技術や考古学などの専門家たち。古代の金印がどのように作られたのか、いまだ詳しいことが分かっていない謎の解明への挑戦だ。 3月末、福岡県宗像市にある福岡教育大の鋳造室。九州鋳金研究会会長で、鋳金が専門の宮田洋平教授(58)が溶解炉を熱していた。地金を溶かす「るつぼ」が炉内にある。木炭を炉に入れると、火の粉が高く舞い上がり、真っ赤な炎は勢いを増した。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」への金印の登録を目指すNPO法人「志賀島歴史研究会」(福岡市東区)の要請を受け、九州鋳金研究会は金印の製作技術の研究を始めた。 昔の官印に関する文献を踏まえて工法を検討し、古代中国でも行われた蝋(ろう)型鋳造法を採用。金属を溶かす熱源は、現代ではコークスを用いるの
徳島県阿南市長生町宮内の八桙(やほこ)神社が所蔵する平安時代の書物「紙本(しほん)墨書(ぼくしょ)二品家(にほんけ)政所(まんどころ)下文附(くだしぶみつけたり)紺紙(こんし)金泥(きんでい)法華経(ほけきょう)八巻」(国指定重要文化財)の金泥文字に真ちゅうが含まれていることが、修繕に伴う科学調査で判明した。真ちゅうが国内で普及したのは江戸時代以降というのが定説で、法華経も金粉を用いて書かれたとされてきた。平安時代の真ちゅうの使用が明らかになったのは国内3例目で、同時代の使用を裏付ける貴重な資料になりそうだ。 市によると、国宝などの修繕を手掛ける奈良県の専門会社「文化財保存」が2015年から約2年かけて行った修繕で判明。同社の依頼を受けて奈良国立博物館が全8巻の金泥部分を蛍光エックス線分析したところ、1、4、7巻の表紙の絵や文字から真ちゅうの成分である銅と亜鉛が検出された。残り5巻からも金
土木から見た人類史。めちゃくちゃ面白い。 土木工学とその影響という切り口で世界史を概観する。テーマは、都市、道路、橋、堤防、上下水道、港湾、鉄道などに渡り、テーマごとに豊富な事例で紹介する。土木技術の発展なしには文明も発達せず、また文明の発展につれて土木技術も発達してきた。そうした土木工学と文明の関わりを歴史的に串刺しで見ることができる。 大きなものから小さなものまで、人が手がけてきた土木事業は、それこそ星の数ほどある。それをどうやって整理するか。本書は、そのとき直面した問題(治水、防衛、流通、疫病対策等)と、利用できるリソース(人・技術・時間)、そして成し遂げられた結果(土木事業)という観点で整理しているのが素晴らしい。 面白いことに、問題と対策という視点で眺めると、時代や地域を超えた普遍性が現れてくる。異なる時代・地域の人々が、それぞれに知恵を絞り、そのときに手に入るリソースを駆使した
古代ヤマト王権の「ワカタケル大王(雄略〈ゆうりゃく〉天皇)」の名を金の線で記した「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」(国宝)が出土した埼玉県行田(ぎょうだ)市の前方後円墳「稲荷山古墳」(5世紀後半)で、後円部中央の地下に、未知の埋葬施設の可能性がある構造物らしきものが確認された。東北大の研究チームと県立さきたま史跡の博物館の共同調査でわかった。 「鉄剣の持ち主=古墳のあるじ」という見方もあったが、今回の発見は鉄剣の持ち主とは別に、古墳の「真のあるじ」が埋葬されている可能性を示すものだ。 鉄剣(長さ73・5センチ)は1968年、後円部で見つかった。中央から少しずれた場所の地下約1メートル前後で、握り拳大の石と粘土をそれぞれ敷き詰めた「礫槨(れきかく)」と「粘土槨」の計2基の埋葬施設(長さ5・7~6・5メートル、幅1・2~1・9メートル)が発見され、そのうちの礫槨から鏡や武具、馬具などとともに出土し
「凍れる音楽」と称される奈良・薬師寺の東塔(国宝、高さ約34メートル)が、奈良時代の730年ごろに建てられたことが分かった。寺と奈良文化財研究所(奈文研)が19日、年輪年代測定の中間結果を発表した。東塔をめぐっては、飛鳥時代の藤原京(694~710年)からの「移築説」と平城京遷都後の現在地での「新築説」があったが、新築説が確定的となる。 東塔では、2009年から約110年ぶりの解体修理が進行中。奈文研は取り外された初層(1階)の天井板2点に対し年輪年代測定を実施し、伐採年が729年と730年と判明。塔中央の心柱についても測定し、最も外側の年輪が719年を示し、720年代に伐採された可能性が高まった。伐採年が710年の平城遷都前の飛鳥時代までさかのぼる結果は、確認されていない。 薬師寺は680年、天武(てんむ)天皇が皇后(後の持統〈じとう〉天皇)の病気平癒を願い、奈良県橿原市の藤原京内(現・
(CNN) メキシコのユカタン半島にあるマヤ文明の遺跡チチェンイツァで、2重のピラミッドの内部に隠されたもう1つのピラミッドが発見された。 メキシコ国立自治大学などの研究チームの16日の発表によると、ククルカン(別名エル・カスティーヨ)と呼ばれる2層のピラミッドの内部に、新しく高さ10メートルのピラミッドがあることが分かった。 チチェンイツァ遺跡では1930年代の発掘調査でピラミッドの内部に2つ目のピラミッドが発見され、中からひすいをあしらった赤いジャガーの王座が見つかっていた。 チチェンイツァは6世紀ごろにマヤ文明が築いたといわれる遺跡で、10世紀ごろにメキシコ中部トルテカ族の影響を受けた部族に侵攻された痕跡が残る。高さ24メートルのエル・カスティーヨはこの時に建造された。
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テーマ展 勝馬投票を支える ~トータリゼータシステム50年のあゆみ~ 2016年11月4日 会場: 2階 テーマコーナー 会期: 9月28日(水)~10月30日(日) 休館日: 月・火曜日(ただし10月10日は開館し、12日が振替休館) 終了 概要 JRAの勝馬投票業務において、それまでの人力による「そろばん」に替わって、コンピュータを全面的に採用したトータリゼータシステムが導入されたのは1966年(昭和41年)のことになります。そして50年目の節目に当たる本年まで、コンピュータ技術の進展に歩を並べてトータリゼータシステムも成長を遂げ、競馬ファンが快適に競馬に参加できる環境の改善に貢献してきました。 今回は、歴代のマークカードや勝馬投票券、投票券発行機やPAT端末機などを展示して、システムの歴史と進化を紹介します。
「時の記念日」の10日、時計の発展を神前に報告する恒例の「漏刻祭」が行われた近江神宮(大津市神宮町)で、江戸時代初期(17世紀中旬)に発明されたとされる和時計「藤車式二(に)挺(ちょう)天(てん)符(ぷ)櫓時計」が公開された。朝夕に速さの調整をする必要がなくなり、国内の時計に大きな進歩をもたらした時計とされる。所有している近江八幡の愛好家によると、同時計の公開は国内初という。 同時計は長崎で発明されたとされる。これまで国内では資料や伝聞でしか存在が確認されていなかったが、平成22年に和時計学会(本部・近江神宮)会員の岡田和夫さん(57)=滋賀県近江八幡市=が東京都内のコレクターが所有していることを確認。買い取った上で、今回の公開にこぎつけた。 鐘の下に、振り子のように往復運動をして時計の動く速さを制御する「棒天符」と呼ばれる調整機が上下2本付いているのが特徴で、日中は上の棒天符が動き、「暮
仏像など木造文化財の内部に巣くった虫のフンや食べかすを分析し、制作年代を突き止める方法を奈良文化財研究所(奈良市)の大河内隆之・主任研究員が考案した。壊れやすい木像などを遠方の研究機関に運んだり、一部を削り取ったりせずに済むため、貴重な文化財の調査に役立ちそうだ。 大河内さんは、体長数ミリの昆虫「シバンムシ」に着目。幼虫は木像などを食い荒らすことで知られ、平安時代の木像(ヒノキ製)を使って実験した。 最初に木像を解像度の高いコンピューター断層撮影(CT)装置にかけて内部の年輪を調べ、年代を解読。その後、908~1014年の年輪がある部分の虫食い穴から数十ミリ・グラムのフンなどを採取した。フンの中の炭素の放射性同位体(C14)の含有率を調べて年代を計算すると、908~1014年とほぼ一致した。 C14を利用した従来の測定法は、文化財の一部を削り取った試料が必要で、仏像など美術価値の高い文化財
古墳から出土した古代の鏡、「三角縁神獣鏡」を復元して光を当てると、反射した光が裏に描かれたものと同じ文様を映し出す現象が起きることを、京都国立博物館などの研究グループが明らかにしました。 研究者は、当時の権力者が神秘的な鏡を使い権威を高めたのではないかと注目しています。 京都国立博物館の村上隆学芸部長などの研究グループは、古代の鏡の三角縁神獣鏡が、作られた当時、どのような性質を持っていたのか調べました。 発掘された実物はさびついてほとんど光を反射せず、磨くこともできないため、比較的保存状態のいい愛知県犬山市にある「東之宮古墳」から出土した三角縁神獣鏡にレーザー光線を当てて、形を精密に計測しました。 そのうえで、実際と同じ銅などを使い、3Dプリンターと呼ばれる装置で複製し、表面を磨いて、作られた当時の姿に仕上げました。これに太陽の光などを当てると、反射した光が、鏡の裏に描かれた物と同じ文様を
chronologically organized display of mobile phones produced by docomo over the past 20 yearsimage © designboom japanese communications company NTT docomo celebrates its 20th anniversary with an exhibition showcasing the evolution of mobile phone culture starting from 1987 to the present day. the extensive chronological display of cell phones on view at tokyo designers’ week, offered a visual docum
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