公家の柳原(やなぎわら)家は、歴史や文学の知識をもって天皇家につかえた伝統を持つ家で、鎌倉時代以来、代々朝廷の要職に任ぜられてきました。当館有する旧蔵資料には、政務記録や和歌・文学作品など、実に多種多様な文(ふみ)があり、貴族の政治・文化をあますところなく伝えています。本展では、公家が大切に伝えてきた蔵書の魅力をご紹介します。 会期 2018年4月14日(土)〜2018年6月24日(日) 料金 入場無料 チラシはこちら(1.8MB)。 展示品目録はこちら。 展示の見どころはこちら。 関連イベント 展示解説はこちら。 古文書講座はこちら(※5/26・27は予約満席。6/16に追加開催)。 岩瀬文庫講座(講師田島公氏)はこちら。 章立て 1章 文人貴族(ぶんじんきぞく) 2章 蔵人から公卿(くぎょう)へ 3章 和歌(やまとうた)の道 4章 文庫(ふみくら)のいろどり 5章 故事(ふるごと)の探
中世ヨーロッパの書物に描き足された「ココ注目!」のマーク…矢印の概念がない時代の工夫いろいろ 現代において「矢印」は一般的に使われていますが、その概念が生まれたのは17〜18世紀ごろ、世界に広まったのは19世紀と言われています。 ヨーロッパ中世の書物では、「ここが重要」「テスト範囲」のような注意書き加えたいときは、指を差したリアルな手を描くことが多かったようです。 絵心あふれる、当時の書物をご覧ください。 Notes On The Fields Of Medieval Books オーソドックスな指差し。現代のアイコンに近いですが、袖をしっかり描写するのが当時の特徴。 注意書きが複数で距離があるときは、ニョキーっと指を伸ばします。矢印なら違和感がないのに……。 指を伸ばすのが不自然ならタコの足で代用。注目度は落ちるかも。 頭が手、体はドラゴン。 画力が高いと絵本のようなことに。 なぜか横顔
(上)初公開される「『万葉集』巻十九断簡」 (下)新たに所蔵した断簡について解説する中西進館長=いずれも富山市の高志の国文学館で 富山市の高志の国文学館は、万葉歌人の大伴家持が詠んだ歌を書写した鎌倉時代中期-後期の作とみられる「『万葉集』巻十九断簡」を新たに所蔵品に加えた。十八日から始まる企画展「歌人 大伴家持-現代と響き合う詩心」で初公開する。 断簡は、冊子や巻物などの一部が鑑賞用に切り取られたもので、「切れ」とも呼ばれる。新たに所蔵した断簡には「渋谷(しぶたに)を指してわが行くこの浜に 月夜(つくよ)飽きてむ馬暫(しま)し停(と)め」の歌と、前後の歌の一部の計七行が含まれる。二行目と六行目には家持の名前も確認できる。縦二二・九センチ、横一五・五センチ。掛け軸に仕上がっている。
文化審議会(馬渕(まぶち) 明子(あきこ) 会長)は,3月9日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,5件の美術工芸品を国宝に,50件の美術工芸品を重要文化財に指定することについて,文部科学大臣に答申しましたので,お知らせします。 詳しくは,別添の資料「I.答申内容」,「II.解説」,「III.参考」を御覧ください。 なお,今回答申を受けた文化財の一部は,平成30年4月17日(火)から5月6日(日)まで東京国立博物館本館(東京都台東区上野公園13-9)にて,特集「平成30年新指定国宝・重要文化財」展で公開します。 <担当>文化庁文化財部美術学芸課 課長 圓入由美(内線2884) 課長補佐 樋口理央(内線2885) 主任調査官(絵画の部) 朝賀浩(内線2890) 主任調査官(彫刻の部) 奥健夫(内線2891) 調査官(工芸品の部) 伊東哲夫(内線2889) 主任調査官(書跡
奈良時代の国家行政の流れなどを今に伝え、学術的な価値が高い「正倉院文書」の精巧な複製を作るプロジェクトがいま、危機的な状況だ。国立歴史民俗博物館(歴博、千葉県佐倉市)が約40年前から進めてきたが、予算は年々右肩下がり。外部の幅広い支援を得ようと、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)の利用に踏み切ったところ、予想を超える反響があった。 奈良の正倉院に保管されている「正倉院文書」には、戸籍や、国を挙げた大プロジェクトだった8世紀の写経事業に関する情報などが記されている。歴博の仁藤敦史教授によると、役人に支払われた対価や休暇願なども書かれている。 原本が一般公開されたり、研究者が目にしたりできる機会は限られている。歴博は全667巻5冊の複製作りに取り組み、半分以上をすでに完了させた。 だが近年、資金は年1千万円…
國立臺灣大學圖書館典藏日本書紀影印·校勘本 1 圓威本 /臺灣大學典藏全文刊本 精装 〔日〕是澤範三 山口真輝 主編 洪淑芬 翻譯 出版社:國立臺灣大學圖書館 出版年:2012年01月 コード:363675 297p 27cm ISBN/ISSN 9789860315714 http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=363675&bookType=ch 円威本の影印は、その一部を山口真輝氏「『御巫本日本書紀私記』の和訓について――台湾大学蔵『円威本日本書紀』万葉仮名傍訓との比較から――」(『訓点語と訓点資料』記念特輯号、1998年3月)108〜111頁で拝見した以外は(ほかにあった気もしますが、思い出せません)見たことがなかったので、喜ぶべき影印本の刊行です。しかも鮮明なカラー刷り(見開きで左のページに影印、右のペー
日本書紀の写本一覧と複製出版・Web公開をまとめてみた■現存しない「原本」 日本の古代を知るためにもっとも重要な史料の一つが、『日本書紀』です。奈良時代の720年に成立した、いわゆる六国史(りっこくし)の第一にあたる歴史書で、本文全30巻と系図1巻とがあったとされます。本文、系図ともに奈良時代の原本は現存していませんが、本文の全30巻については後世の人々により書き写された本が残っており、原本を知るよすがとなっています。 『日本書紀』は教科書にも取り上げられるほど有名な史料で、文庫本などでも読むことができます。ともするとこうした歴史書が現代でも読めることは「当たり前」のように感じますが、必ずしもそうではありません。 たとえば六国史の3番目にあたる『日本後紀』(840年成立)は、全40巻のうち10巻しか残っておらず、残りの30巻は書写されたものの、戦災などで消失してしまい、(他の史料に引用され
【ネクストゴール700万円へのご支援のお礼】 この度、多くの皆様のとても厚いご支援を賜りまして、クラウドファンディングを開始してから当初の目標金額であった350万円のみならず、ネクストゴール700万円を達成することができました。 これにより歴博の『正倉院文書複製製作プロジェクト』は大きく前進し、平成30年度における「続々修第12帙第8・9巻」の製作が可能となりました。ご支援くださいました皆様に深く感謝申し上げます。 ファーストゴールよりも短期日で達成できましたのは、テレビや新聞、雑誌に大きく取り上げていただきましたことはもとよりでございますが、私どものこの事業の意義や予算の危機的な状況を皆様に重く受け止めていただいたことが大きいと思います。 この『正倉院文書複製製作プロジェクト』事業は、今回で終わりではなく、今後数十年続いていきます。今後もより多くの皆様のご支援とご協力が不可欠です。 目標
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