東京大学教授 清水 剛 著者は、昨年、本サイトに3回にわたって「感染症と『死』、そして企業経営」(第1回、第2回、第3回)を寄稿させていただいた。今回、それぞれの論稿に大幅に加筆・修正を行い、さらに新しい章を加えて、『感染症と経営:戦前日本企業は「死の影」といかに向き合ったか』(以下、『感染症と経営』)として出版した。編集を担当してくださった土生健人さんおよび中央経済社の関係の皆様には改めて深く御礼を申し上げたい。 この本の刊行にあたって、紙幅の都合で本に掲載できなかったことや、執筆後に考えていたことを書きとめて、この本で一体何を言おうとしているのかについて紹介させていただくことになった。言ってしまえば『感染症と経営』へのイントロダクションということになるだろうか。『感染症と経営』と併せてお読みいただければ幸いである。 感染症と「死」、そして企業経営―戦前の日本社会から「コロナ後」を考える
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