台風12号の接近で避難指示が出されていた岩手県岩泉町では、陸上自衛隊が孤立世帯をヘリコプターで救出した。ただ、避難を断った住民も=岩手県岩泉町で2016年9月4日、宮間俊樹撮影 「避難より片付け」「家畜を世話」 台風10号で大きな被害を受けた岩手県岩泉町などが、ヘリコプターで行った孤立集落の住民救出作戦。台風12号の接近に伴って避難指示が出された4日から始まったが、5日は前日に意向を示した113人のうち、実際に避難したのは3人だけ。一度避難したが、家畜などを世話するために自宅にヘリで戻った人も3人いたという。町の担当者は「今は問題がなくても更なる被害の可能性もあるので、避難をお願いしたい」と話し、意向があればヘリを飛ばして対応する構えだ。 台風12号の接近を受け、県や町はヘリによる避難計画を立案。町は意向調査を実施し、4日朝には避難指示を出して住民が移動する環境を整えた。約210人が希望し