前回の本欄で短期金利について説明しました。今回は長期金利について説明します。短期金利は、日本銀行が景気状況を見ながら操作しています。具体的には、銀行同士がお互いに資金の融通をし合っている銀行間市場であるコール市場の金利をコントロールしているのです。すなわち公開市場操作を通して市場への流動性の供給をコントロールすることで、コール市場での資金の需給に影響を与えることで短期金利(具体的には翌日物)を誘導しているのです。ただ従来はコール金利の状況を見ながら資金を供給したり、逆に資金を吸収したりしていたのですが、2001年2月からコール金利の上限など貸出条件を設定し、銀行からの借入申し込みがあれば自動的に貸し出す「ロンバート型貸出制度」が導入されています。コール市場で決まる金利が、銀行が設定する預金金利や短期の貸出金利のベースになります。時間があれば、ぜひ金融の基礎を勉強してみてください。 【長期金