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ブックマーク / sapereaude.hateblo.jp (2)

  • スコッチと織り成した昨日のロマンティシズムについて - トーキョー狂人見聞録

    新宿駅東口交番前に立っている一番可愛い子がわたしだよ、と彼女は言った。 晴れの日だった。朝の洗濯物はすぐ乾き、夜はよく冷え込んだ。そんな火曜日の20:00ぴったりに待ち合わせして、僕が直観だけを頼りに彼女を見つける手筈だった。わたしを見つけてみせてよ、と彼女は言った。普通の待ち合わせはつまらないから、最高のロマンスを演出しよう。普通というものに抵抗しよう。恋愛は社会に許容された唯一の狂気なのだから。これが僕らの謀略だった。 僕は19:55に東口喫煙所でクール8ミリを一服しつつ、いつものバーに電話する。もしもし、これから2名、15分後に、はい、カウンターでお願いします、はい、何某と申します、よろしくお願いします、失礼します。 僕は彼女の服装もいまの髪型も知らない。顔は写真で見たことがあるが不安だった。19:57、彼女は間も無く東口交番前に着く旨の連絡を寄こし、僕は改めて彼女の写真をiPhon

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  • トーキョー狂人見聞録

    この夕まずめ、久々にTinderを開いてみると、子羊たちの悲鳴が気になった。 なので、僕は抱えられる限りの子羊を抱えて農場を逃げ出すことにする。 ご無沙汰ながらゲーム再開である。 僕が女の子を口説くとき、僕はトーキョーという街ではあまり実体価値のないものを四苦八苦で売り抜いている。 見てくれがいいというわけでもなく、未だに働いていないという身分、低収入、今後数年はその状態が続くであろう確定的未来、そしてその果ての就職もどうなるやら。仮にいま何らかのポテンシャルがあるにせよ、そんな物件を彼女たちが引き受けることはある種の先物取引であって、もし相手がマジメに未来を考えるなら僕は目に見えるリスクで、合理主義マインドでいけば忌避が正解だ。でもそんな合理判断もできない思慮の浅い人に僕はそもそもあまり魅力を感じないから、狙った相手にまず第一歩の「買い」の選択をさせることは僕にとってそう容易じゃないので

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