IoT時代だからこそIEは大きく進んでいく ありとあらゆるモノがインターネットにつながるIoT社会の実現に向けて、日本もいよいよ本格的に動きだした。生産現場やサービスの形も大きく変わり、大幅なコスト削減や利便性の拡大が期待される。そうした時代に19世紀末誕生した生産管理の手法であるIEはどのような役割を担うのか。慶應大学理工学部でIE研究を続ける稲田准教授に弊社IE課の大岡明が聞いた。 狙いは工場やサービスシステムでの生産性の向上 もう20年以上になると思いますね。 私の研究室は理工学部の管理工学科の中にあるのですが、生産システムを中心にして、サービスシステムとか、様々なシステムの効率性・利便性を高めるにはどうしたらいいんだろうかという研究を進めています。基本的には今日のお話の中心になるインダストリアルエンジニアリングという部分と、エンジニアリングエコノミー(経済性工学)といいますが、資金