■トヨタの車両製造管理システムを支えるOSS 世界13カ国の26法人、約40カ所のトヨタの車両製造・組み立ての工場で、従業員やロボットなどへの生産指示を担っているシステム「ALC(アセンブリー・ライン・コントロール)」。溶接工場、塗装工場、組立工場などの各工場に指示を出し、最終的に1台の自動車として完成するまでを一元的に管理するALCは、トヨタ生産方式の中核システムだと言える。 生産物流生技部 生産情報計画室長の曽我良司氏は、「ALCを通じて生産される自動車はトヨタが製造する自動車の大半を占めているため、いまや現場には不可欠なシステムです」と、ALCについて説明する。 1990年代初頭から生産システムのグローバル展開に取り組んできたトヨタだが、規模が拡大するにつれて巨額になるITコストに頭を悩ませていたという。 「商用UNIXやデータベース製品を採用していましたが、世界各地の工場で利