1 ステータス異常『しびれ』から回復した上条当麻も参加して、この場にいる四人で現状の確認を行った。 つまり、 「……そっちは高坂桐乃と高坂京介。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ってタイトルのアニメの形で、私達はアンタ達がどんな道を歩んできたかを観ている」 美琴は桐乃の方を指差して言った。 「……そっちは御坂美琴と上条当麻。『とある魔術の……』いや、この場合は『とある科学の超電磁砲』かな? とにかくそんなタイトルのアニメの形で、あたし達はあんた達の行動を自由に眺める事ができた」 桐乃は美琴の方を指差して言った。 京介は肩をすくめ、同じように置いてきぼりにされている上条へ声を掛ける。 「何言ってるか分かる?」 「分からない事だらけだけど、人生なんてそんなもんだ。魔術の仕組みとか科学の論文とか、完璧に理解しなくたって解決はできる」 どうやら、彼らはお互いの世界でアニメのキャラ扱い