調達した資金のうち、800億円をエアバスA350型機の導入に充て、既存の主力の大型機ボーイング777型機と入れ替えることで二酸化炭素(CO2)の排出削減や燃費向上による収益性の向上に取り組む。2023年3月末までの導入を予定している。 このほか、150億円を新型コロナウイルスの感染拡大により後退した観光需要を喚起するため、ローコストキャリア(LCC)事業の強化に使う。さらに、50億円をポストコロナの社会で必要とされる非接触化やモバイル化を推進するための空港設備の更新などに投じる。 LCC事業強化向けの資金のうち100億円はJALが出資するジェットスター・ジャパンと春秋航空日本に対する投融資資金に充てる。同社の木藤祐一郎財務部長はオンライン会見で、両社への出資比率を上げるかどうかについては明言を避けた上で、「われわれのLCC戦略の一翼を一緒に担っていただきたい意味で関与を深めていく」と述べた