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ブックマーク / www.yuhikaku.co.jp (3)

  • 北田暁大・岸政彦「社会学はどこからきて、どこへ行くのか? 第3回 必要とされる社会学と調査史」 - 書斎の窓 | 有斐閣

    東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 北田 (調査をするのは)社会学者じゃなくていいわけだから。 岸 あ、計量ができたら、それでいいって思われたわけ? なるほど。 北田 そう。でもそれなら、もう一方でルーマンとかハーバーマスみたいな理論の人が、それをちゃんとガードしなきゃいけないはずなんですよ。社会学だからこそできる精度のある調査ってものがある、と。でもあの人たちはまるっきり関心ないし、弟子たちもまるっきり関心ないでしょ。それで、みんな「死」に向かっている。ズーアカンプも――言ってみれば日なら岩波書店みたいなところですけど――社長が替わって、このままでは「大塚家具」みたいになりかねない……みたいなことが言われてて、ズーアカンプのあの分厚いシリーズだって、なくなる可能性だってある。 岸 それは要

  • 北田暁大・岸 政彦「社会学はどこからきて,どこへ行くのか?:第1回 1990年代の「社会学」」 - 連載・対談 - 書斎の窓 | 有斐閣

    東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 岸 この対談は、「社会学はどこからきて、どこへ行くのか?」というテーマで進めたいと思います。社会学の現状を、研究環境や研究動向から、おおまかに捉えて、もういちど考えようと思っています。まず簡単に自己紹介から始めます。僕は2年前に、戦後の沖縄のことを論じた『同化と他者化――戦後沖縄の土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)というを出版して、そのあと『街の人生』(勁草書房、2014年)という、生活史のインタビューをそのまま載せたを書いていますが、を書くようになったのはこの2年くらいです。このあとも何冊か、順次出ることになっています。北田さんは、僕から見ると若いときから世に出ていた方で、1970年前後生まれの同世代のなかでは、燦然と輝くスターです(笑)

    curion
    curion 2015/07/12
  • 書斎の窓 2014年7月号 経済学とその周辺②経済学と実験 奥野正寛

    経済学を最初に習ったとき、さんざん聞かされたことがある。それは、経済学は社会科学の中でもきわめて論理的で、数学を多用する科学的な学問である。ただ1つ残念なことに、自然科学と異なって、学問の対象が社会つまり人間なので、実験ができない。理論の正しさを確かめるためには、経済データを統計的に検証するしかない、という指摘である。 後になって知ったのだが、人間は「利己的で合理的に行動する」ことを頭から仮定していた経済学と違って、同じ社会科学でも心理学では、実際の人間行動を確かめるために昔から実験が多用され、実験心理学は心理学の中で重要な位置を占めている。ただ当時の経済学は、他の社会科学を馬鹿にしていて、心理学で実験が多用されていることを誰も教えてくれなかった。 経済学が心理学の実験を重視しないもう1つの理由は、経済学者が、当時の心理学の実験が当に実験と呼べるかどうか疑わしいと考えたこともある。心理学

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