エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
書斎の窓 2014年7月号 経済学とその周辺②経済学と実験 奥野正寛
経済学を最初に習ったとき、さんざん聞かされたことがある。それは、経済学は社会科学の中でもきわめて... 経済学を最初に習ったとき、さんざん聞かされたことがある。それは、経済学は社会科学の中でもきわめて論理的で、数学を多用する科学的な学問である。ただ1つ残念なことに、自然科学と異なって、学問の対象が社会つまり人間なので、実験ができない。理論の正しさを確かめるためには、経済データを統計的に検証するしかない、という指摘である。 後になって知ったのだが、人間は「利己的で合理的に行動する」ことを頭から仮定していた経済学と違って、同じ社会科学でも心理学では、実際の人間行動を確かめるために昔から実験が多用され、実験心理学は心理学の中で重要な位置を占めている。ただ当時の経済学は、他の社会科学を馬鹿にしていて、心理学で実験が多用されていることを誰も教えてくれなかった。 経済学が心理学の実験を重視しないもう1つの理由は、経済学者が、当時の心理学の実験が本当に実験と呼べるかどうか疑わしいと考えたこともある。心理学
2015/08/17 リンク