ブレイディみかこさんの、あまりにもすばらしい翻訳をお借りすると、「スミスを好きだなんて言うのはやめろ。あんたは違う。あんたのスミス好きを禁止する」(この「あんたは違う」は、私では絶対出てこなかったものすごく的確な表現)。 現在英国の首相をしているデイヴィッド・キャメロンは、上流の出でパブリック・スクールからオクスフォード大に行ったようなぼんぼんだが、学生時代にぼんぼんの社交クラブでかなりはめを外すなどしているときに、当時人気のバンドだったとはいえ、ああいうぼんぼんの音楽ではないと一般には思われていたThe Smithsを聞いていた、ということをさかんにアピールしている。 これは日本の小泉純一郎の「Xジャパンがいい」のような「ちょっと変わった上司のカラオケの趣味」のようなものではなく、労働党で爆発的人気を得たトニー・ブレア(首相官邸にOasisを招くなど、とにかくサッチャリズムにウンザリして