(ネタバレ有) 「序」は旧作の再構成としての性格が強い映画でした。「破」はそのタイトル通り、大きな変革はあれども、やはり大筋は旧作と共通しており、細部の比較は普通に可能な映画でした。自分も「破」についてはこのブログで、そうした視点で感想を書いていました。 しかし、「Q」はのっけからそんなスタイルでの鑑賞を拒むつくり。何せ、浦島太郎。自分の状況がまったく把握できなくなってしまったシンジ君同様、何が起こったのかわからない、ある程度わかって自ら進もうとしてもやっぱりどういう反応をすべきなのかわからない、そんなかんじで最後まで見ることになりました。 まさに「Q」。巨大なクエスチョンをポンと投げられたわけです。「よくわからないアニメ」と言われながらも、さすがに十数年の歳月と何万もの視聴者が殆どの謎は解き明かし、ファンならばそういった「予備知識」を持った状態で新劇場版に余裕をもって対峙できた。また、新