1月投開票の青森県平川市長選に絡み、前市長への票の取りまとめの報酬に現金20万円を受け取ったとして、公選法違反罪に問われた市議の古川敏夫被告(69)の初公判が30日、青森地裁弘前支部(森大輔裁判官)であり、古川被告は「あいさつ代わりとして10万円はもらったが、買収にしては少なすぎる。もっと払わないと買収じゃない」と述べた。弁護人は起訴内容の否認を留保した。 同様に公選法違反罪に問われた他の2市議の初公判もそれぞれあり、2人は「10万円を葬儀費用としてもらった」などと述べ、無罪を主張した。検察側は冒頭陳述で、2010年の市長選でも前市長による3被告への買収があったと指摘した。 市長選をめぐっては、20人いた市議のうち15人が逮捕され、9人が有罪判決を受けた。残る6人のうち、30日までに初公判が開かれた5人が起訴内容を否認している。