愛知県は25日、三河湾の幡豆海域で採れたアサリから、国の規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたとして、沿岸の漁協などに出荷自主規制と潮干狩りの自粛を要請した。 県によると、25日の定期検査で、この海域のアサリから1グラムあたり4・18マウスユニット(MU)のまひ性貝毒が検出され、国の規制値(4MU)を超えた。県内で規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたのは3年ぶり。念のため、同じ二枚貝のトリガイも自主規制を要請した。伊勢湾や渥美半島など、ほかの県内5海域からは検出されなかった。 まひ性貝毒は食後30分ほどで口や顔などのしびれが始まり、ひどいときには全身にまひが広がる。貝毒は通常の加熱調理では消えない。原因となるプランクトンは春に増殖するという。