本コラムは、NISA口座開設率の地域差を所得、業種、年代といった観点から定量的に分析したものである。推計の結果、普及を牽引する主因は所得水準よりもライフステージ(特に30代・40代)であり、30代の影響力は年収の約6.6倍に相当することが明らかになった。勤務先の業種別ではITや金融系が高い普及率を示す一方、運輸や公務部門では相対的に普及水準が低く、就業環境や勤務先の年金制度などに応じた個別対策の必要性が示された。残差分析により、構造的要因を超えて普及が進む鳥取・徳島、逆に潜在力を下回る東京・福島といった地域的特異性も浮き彫りになった。世代・業種・地域の各構造に踏み込んだ普及策の構築が、資産形成層の拡大の鍵となる。 金融庁公表の都道府県別データからNISA口座開設率の地域差が明らかになった(「初めて明らかになったNISA普及の地域別実態」(金融ITフォーカス 2026年1月号))。最高の東京

