会見で見解を述べる弘中惇一郎弁護士=東京・霞が関の司法記者クラブで2010年9月21日午前8時47分、尾籠章裕撮影 障害者団体向け郵便料金割引制度を巡る郵便不正事件で、捜査を担当した大阪地検特捜部の前田恒彦・主任検事(43)が、証拠として押収したフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたことが分かった。「検察、捜査自体の根幹を揺るがす事態で前代未聞だ。調査究明し、しかるべき措置をとってほしい」。大阪地裁判決(10日)で無罪を言い渡された厚生労働省の村木厚子元局長(54)の主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士は21日、東京都内で会見を開き、検察当局に徹底解明を求めた。【鈴木一生、山本将克】 「大変恐ろしいこと」。21日朝、村木元局長は弘中弁護士にそう話したという。弘中弁護士によると、村木元局長は「『主任検事の1人のこと』と(検察当局によって)済まされてしまうことを気にしている様子だった」と