いいですね…ベルニーニ。 ベルニーニの技巧を如実に語っているのが、ボルゲーゼ美術館にある『プロセルピナの掠奪』(The rape of Proserpina)と言われています。ちなみに、古い言葉では、“Rape”と言う単語は掠奪を意味していたそうです。 「プロセルピナ」とは、ギリシャ神話の中の春の女神ですが、冥府を司る神プルートに掠奪されて妻にさせられます。そこでザクロの実を食べてしまったために、一年の半分を冥界で、もう半分を地上で暮らさなければならなくなった悲劇の女王です。 そんな一瞬の光景を写し取ったのが『プロセルピナの掠奪』です。 抵抗するプロセルピナの腕に押され、歪んだプルートの顔、プロセルピナの驚きと恐れ、そして助けを求め母の名を泣きながら呼び続ける表情。ブルートの躍動打つ肉体、プロセルピナの腰にまわした片方の指がプロセルピナの太腿に食い込んでいるリアル感. 天才ベルニーニの技巧
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