大相撲の春日野部屋に所属していた力士(23)が弟弟子(22)の顔を殴って傷害罪で起訴され、平成28年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定していたことが24日、関係者への取材で分かった。同年3月、日本相撲協会理事に就任した春日野親方(元関脇栃乃和歌)は事件を公表していない。 春日野親方は取材に「(力士は)辞めてますから」と述べ、公表する必要はないとの考えを示した。春日野親方は現在も相撲協会理事で、広報部長として情報発信も担っている。 弟弟子は、顎を骨折して味覚消失などの後遺症を負い引退。「若手力士の間では他にも暴力事件があると思う。協会は全て公表してほしい」と訴えている。 元力士は「殴ったことは悪かった。自分自身の問題で部屋が悪いわけではない」と話した。 関係者の証言などによると、弟弟子を暴行したのは27年7月の名古屋場所を最後に引退した福岡市出身の元力士。26年9月5日、弟弟子の顔