そう語るのは、父親からの性暴力を受けた経験を持つ山本潤氏。彼女の著書『13歳、「私」をなくした私~性暴力と生きることのリアル~』(朝日新聞出版 )では、自身の経験について綴りながら、性暴力の実態を描き出した一冊だ。 性暴力を受けた時の心情を語る本は少なくはないが、ここまでありありと性暴力を受けた後の影響、家族との関係を記した本は少ないだろう。被害を受けてから29年の時を経てようやく語ることができた言葉の数々にはずしりとした重みがある。 山本氏は13歳の時、はじめて父親からの性暴力を受け、それは父親と母親が離婚し、離れて暮らすようになるまで7年間続いた。13歳の彼女には、父が始めたことが性的なことだということがわからなかった。おそるおそる母に「お父さんが布団に入ってくるから寝られない」と打ち明けたが、直接的に「身体を触られている」とは言えず、母もことば通りにしか受け止めなかった。それは後に「
『カリスマ・ナニーが教える 1週間でおむつにさよなら! トイレトレーニング講座』(ジーナ・フォード:著、高木千津子:訳/朝日新聞出版) 子育てに励んでいるママの中には「我が子のトイレトレーニングは何歳から開始すればいいのだろう…」「トイレトレーニングがなかなか成功しなくてもどかしい」という悩みを抱えている方も多いはずだ。しかし、そんなモヤモヤは『カリスマ・ナニーが教える 1週間でおむつにさよなら! トイレトレーニング講座』(ジーナ・フォード:著、高木千津子:訳/朝日新聞出版)で解決できる。 著者であるジーナ氏は昼夜問わず24時間つきっきりで母親と赤ちゃんのお世話をしてきた、人気のマタニティ・ナース。何百人もの子どもの成長に携わってきた彼女が教えるトイレトレーニング法には失敗知らずなコツがたくさん隠されている。 夏は特にオムツが蒸れやすく、不快な思いをさせてしまうことも多くなるため、トイレト
『亜由未が教えてくれたこと』(坂川裕野/NHK出版) 「障害者は不幸を作ることしかできません」――この衝撃的な言葉は2016年7月26日に神奈川県の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた大量殺人事件の容疑者・植松聖被告が事件後に発したものだ。施設職員であった植松被告は、障害者の家族が疲労していると感じ、このような事件を起こしたと語っていた。この植松被告の言葉を聞いた世間の反応はさまざまだったが、賛同の意志を見せる人も少なからずいた。 そんな事件をきっかけに、障害者の家族が感じている想いをテレビで発信しようと考えたのが、NHK青森放送局のディレクターをしている坂川裕野氏だった。本書『亜由未が教えてくれたこと』(坂川裕野/NHK出版)は番組制作の裏側が記されているだけではなく、障害者の家族が抱いている想いがまとめられた、世界にたったひとつの家族の物語である。 坂川氏の妹・亜由未さんは重い脳
とにかくドSな言動にドキドキしたい方は『黒崎くんの言いなりになんてならない』(マキノ/講談社)を手に取ってみよう。主人公の由宇は憧れの「白王子」こと、白河がいる学園寮に住むことになった。しかし、そこには「黒悪魔」と恐れられている黒崎もいて、由宇はひょんなことから黒崎に逆らってしまい、ドSな罰を受けるはめになった。果たして由宇は無事、悪魔級ドS男子から逃れることができるのだろうか。強引なキスや耳噛みなどといった黒崎のドSな行動が多数盛り込まれている本作は、エロさも満点。M系女子は黒崎の強引さに心を刺激されてしまうはずだ。また、物語が進むにつれて黒崎は意外な一面も見せるように。果たして彼は、本当に悪魔なのだろうか。 関連記事はこちら
イマドキJSはどんなファッションが好き? どんなキャラをチェックしておくべき? そんな問いに答えてくれるのが、トレンドの服やヘアアレンジ、漫画や文房具など、女子小学生の興味のあるものを全方位から押さえつつ、人気のキャラクターを網羅している雑誌『キラピチ』(学研プラス)です。豪華付録がついた夏休み特大号の中身をチェックしてみました! 毎回付録が好評の本誌。特大号の豪華付録は、特大スヌーピーバッグとすみっコぐらしのクリア下じきの2つ。ダンスをしているスヌーピーたちが描かれたバッグは2WAYだから、カッコよく使いたい時はリュック、ガーリーにしたい時はショルダーと使い分けてもOK。デザインにもこだわったスクエア型で、荷物が入れやすいことも魅力です。 デザインもさることながら、機能面にも工夫が凝らされているからママも安心。「キラピチ・ペットボトル・お財布」を入れても余裕があるほどのビッグサイズで、し
鬼は、古代から日本人とともにその歴史を歩んできた。古くは『日本書紀』や『風土記』などに登場し、現代にいたるまでさまざまな物語や会話の中で語られている。私たちの生活の中でも、「鬼の居ぬ間に洗濯」「鬼の首を取ったよう」などの鬼が入ったことわざを使ったり、指導の厳しい先生を「鬼のようだ」とたとえたりすることもある。それくらい、鬼の存在は身近なものだ。日本人は、誰しもが子供の頃から絵本などで鬼に触れているので、そのイメージもある程度共通している。たくましい体つきや、醜悪な顔、頭に生えた角、鋭い牙――。 鬼は、私たち日本人にとって、昔から“恐ろしいもの”の象徴であり続けてきた。本書『鬼と日本人』(小松和彦/KADOKAWA)は、こうした鬼という存在を切り口に、その背後にある“人の歴史”をひもといていく。 ■「鬼」は「人」の反対概念 著者によれば、鬼は、日本人が抱いている「人」の概念を否定するもの――
6月に1歳の誕生日を迎えたパンダのシャンシャン。 誕生から1年経った今でもその人気は衰えることなく、休日はもちろん平日もたくさんの人がシャンシャン見たさに列をなしている。 そんな人気者であるシャンシャンをお家にいても存分に堪能できる本をいくつかご紹介。 『だいすきシャンシャン』(KADOKAWA)では、シャンシャンの視点からその成長過程や現在の暮らしぶりを垣間見ることができる写真絵本となっている。特に、おかあさんパンダであるシンシンとの親子のふれあいが多く見られ、お互いの愛情を感じ思わずほっこりしてしまう。絵本の最後には「パンダは何を食べているのか?」などのパンダに関する疑問に答えてくれる知識ページもあり、なんとシャンシャンが生まれたばかりの頃の原寸大写真まで掲載されている。大きなジャイアントパンダがこれだけ小さな体で生まれてくるのかと改めて驚いてしまう。 そして、小さいお子さんにおすすめ
大ベストセラー『ぼく、オタリーマン。』でお馴染みのよしたに先生が描く「理系の生態」。 エッセーシリーズは累計220万部突破! 伊藤淳史さん、真野恵里菜さん主演の実写ドラマDVDも大好評発売中! 「理系」の屁理屈はますます絶好調! 2018年1月12日より、ダ・ヴィンチニュースにお引っ越しして連載再開です! 【著者プロフィール】 よしたに 元システムエンジニア、現在漫画家。長野県出身、現在は東京の下町在住。1978年生まれのおひつじ座。好きな野菜は茄子。 『ぼく、オタリーマン。』(全6 巻)、『理系の人々』(全6巻)、『新理系の人々』(全3巻)、『ガンダム系の人々』(1~2巻、以上すべてKADOKAWA)、『ぼくの体はツーアウト』(全8巻)『いつかモテるかな』(全4巻、以上すべて集英社)などのコミックエッセーシリーズは累計220万部を突破。 最新刊『新理系の人々 いのちを救え! 防災プロジェ
2018年8月20日(月)に発売された『週刊少年ジャンプ』第38号の表紙に、『銀魂』の主人公・坂田銀時が登場。残り5話で最終回を迎えることも発覚し、「銀ちゃんだらけでめっちゃ豪華!」「表紙を飾ったのは嬉しいけど最終回を迎えると思うと胸が痛い…」と話題になっている。 同作は2003年から『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2006年にはアニメ化、2017年には実写映画化され小栗旬が銀時役に抜擢。続編となる映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」は、2018年8月17日(金)から放映されている。 同号の表紙には実写映画公開記念として、銀時に扮する小栗を掲載。アニメ版、マンガ版の銀時が集合しており、“3メディア”がそろい踏みに。この豪華表紙にファンからは、「3銀ちゃんヤバすぎ! 目の保養じゃん…」「小栗さんの銀ちゃんは本当似合ってる」「こんなに表紙が豪華なことって中々ないでしょ」「3人の銀ちゃんに
『海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲』(土屋 健/文藝春秋) 古代の生物と聞けば、恐竜を思い浮かべる人は多いだろう。今年の夏は映画「ジュラシック・パーク」シリーズの新作も公開されたばかりだし、恐竜の人気は根強い。マンモスやサーベルタイガーなんかも見た目のインパクトから印象深い存在だ。 しかし、地球の生命の進化の源は、海にある。恐竜やマンモス、サーベルタイガーはもちろん、現代の地球に生きる人間を含めたあらゆる生物は、海で生まれた生命から進化してきたもの。海の生命のことはなんとなく忘れられがちだが、こちらにも現代まで脈々と続く壮大な歴史がある。本書『海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲』(土屋 健/文藝春秋)は、そんな約5億年におよぶ海の生命史をテーマにした一冊だ。 陸には陸で生物の栄枯盛衰があったように、海においても時代ごとに生物としての覇者が存在していた。本書では各時代の覇者となった生物に注目し
わたしたちは答えが必ずひとつに決まる世界に生きているわけではありません。ひとつの問題に直面したときでも、さまざまな視点からそれを見て、状況に応じて最も適切と思われるものを選ばなければなりません。当然、状況が変われば最も適切な答えも変わってくるでしょう。ときには、適した解が2つ以上あることもあり得ます。 でも、どのようにすればものごとをいろいろな視点から見られるようになるのか、どうすれば状況に合わせて的確な判断を下せるようになるのか、といったことを、わたしたちはあまり学校で教えてもらっていません。それゆえ、いまだに「ひとつの問題に対する答えはひとつ」と信じてやまない人がいるわけです。 本稿でみなさんに紹介する『学校では教えてくれない大切なこと22 本が好きになる』(画:さやましょうこ/旺文社)には、本を選び、楽しむことを通じて、発想力や論理的思考力といったわたしたちが社会を生き抜くために必要
2つめは、「肉だんごとくずきりのゆず七味煮」。ボウルに豚ひき肉、ねぎ、卵、生姜のしぼり汁、塩を入れてしっかりと混ぜ、だんごにする。くずきりは適当な長さに切っておく。あとは炊飯ジャーに肉だんごとくずきり、だし汁、酒、塩、ゆずの皮、七味唐辛子を入れ、炊飯するだけ。オリジナルで白菜とにんじんも加えてみた。 味つけはシンプルだが、豚肉の出汁、ゆずの香り、七味のピリッとした風味が合わさって奥深い味わい。くずきりも入っているためボリュームもあり、満足度も高い。豆板醤や醤油を入れたり、中華風にしたり、具材を変えたりと少し変えるだけで違う料理に変身するのも有難い。今回は生のゆずが入手できなかったため瓶入りのものを使ったが、生のものを使うと見た目もより豪華になる。 ■「定番ビーフカレーライス」(P.122) 最後は、「定番ビーフカレーライス」。牛バラかたまり肉、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもを適当なサイズに切
かつて、40歳は「初老」と呼ばれていたが、ある調査によれば、今や40歳以上の人の半数以上が95歳まで生きる時代だという。四捨五入して「人生100年時代」だとすれば、50歳でも人生の折り返し点に過ぎない。まだ先の長い人生をどう幸福に生きていくかが問われる時代になってきた。 「終わりよければすべてよし」という言葉がある。『人生後半の幸福論 50のチェックリストで自分を見直す(光文社新書)』(齋藤孝/光文社)は、人生100年を4分割し、50歳からの「円熟期」を黄金期にできれば、人生においてこれまであまりうまくいかなかった人も「自分の人生はあらかたうまくいった」と考えられるようになると述べている。人生において逆転のチャンスなのだ。 第1期 生まれてから25歳まで……生育期 第2期 25歳から50歳まで……活性期 第3期 50歳から75歳まで……円熟期(黄金期) 第4期 75歳以降……自由期 「幸福
『最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方』(茂木健一郎/徳間書店) コンピューターの技術革新がすさまじい昨今。コンピューターにとって代わられてしまう仕事や職業の確率をオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フライ研究員が発表し、世界中で話題となりました。 2045年にはAI(人工知能)が人間を超える「シンギュラリティー」が起こるともいわれ、AIが本格的に普及していきグローバル化も進んでいく社会の中で求められる力とはなんでしょうか? 語学や特殊な資格などの高いビジネススキル? その答えとして脳科学者の茂木健一郎氏は著書『最高の雑談力: 結果を出している人の脳の使い方』(茂木健一郎/徳間書店)のなかで、人間が生き残っていくためのカギは「雑談」だと答えています。 ◆AIが人間に唯一勝てないもの「雑談」 本書にはAIには決して真似ができない技術として雑談
『IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』(茂木健一郎:著、恩蔵絢子:訳/新潮社) 生きがいは何か?と問われたら、返答に困る人も多いことだろう。本書『IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』(茂木健一郎:著、恩蔵絢子:訳/新潮社)はそんな読者にも気づきを与えてくれること請け合いだ。茂木氏が日本語の<生きがい>をあえて英語で論考することにより、外からの眼でその意味を解き明かしたからだ。日本人であるがゆえに気づかなかったことが示唆として心に響く。 著者は、<生きがい>を「生きる」と「値打ち(甲斐)」からなる日本語で「生きる喜びのこと」とその言葉の定義とともに、端的に「そこで生きる理由」と説明する。日本独自ともいえるこの価値観を理解すれば、読者は日本人に生まれたことを幸せに思うだろう。 競争を勝ち抜き、富や名声を得ずとも、自分が置かれた環境や一見平凡な日常に喜びを見つけ育
トップレビュー3時間の大演説で、枝野幸男議員が伝えたかったこと――「民主主義は多数決ではない」「真の『保守』とは?」 『緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」』(解説 上西充子:著、解説 田中信一郎:著、ハーバービジネスオンライン編集部:編集/扶桑社) 発売前からAmazonの売れ筋ランキング「政治」カテゴリで1位になっていた本がある。『緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」』(解説 上西充子:著、解説 田中信一郎:著、ハーバービジネスオンライン編集部:編集/扶桑社)だ。 第196回国会の最終日である2018年7月20日、野党は共同して内閣不信任案を提出した。その際枝野幸男議員は、野党第一党の立憲民主党代表として、不信任決議の趣旨説明演説をおこなった。演説時間は、平均的なハリウッド映画よりも長い2時間43分。記録が残る
8月7日調べの「トーハン 週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。 総合ランキング1位は、『ゼロトレ』(サンマーク出版)。かつて劇団四季に所属し、現在はニューヨーク・ブロードウェイでミュージカル女優をしている著者・石村友見さんが考案した“羽が生えたように軽くなる!”と話題のダイエット方法です。首、肩、背中、腰、足指などの体の各部位を、本来あるべき元のポジション(ゼロポジション)に戻すことで、体形をよくし、体重を減らし、不調までも改善していく画期的なダイエット法と紹介されています。 今年の5月に発売され、7月には「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)で取り上げられるなど話題を集めていました。8月3日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)には、著者の石村さんが出演し、タレントの東尾理子さんや、森三中・大島美幸さんが『ゼロトレ』に挑
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