秋田県鹿角市八幡平の「秋田八幡平クマ牧場」で今年4月、逃げたヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した事件で、業務上過失致死容疑で9日に逮捕された元従業員の舘花清美容疑者(69)(秋田県鹿角市)が県警の調べに対し、「運動場に雪を投げた」と話していることがわかった。 県警は、雪が投げ入れられて運動場内に雪山(高さ約3・3メートル)ができ、これをクマが登って逃げたとみて捜査を進める。 県警によると、舘花容疑者は4月16、18日に運動場周辺など牧場内を建設機械で除雪した際、雪を運動場内に投げ入れたことを認め、「(運動場の隅近くにある)プールに捨てれば、解けると思った」と供述しているという。 一方、同容疑で舘花容疑者とともに逮捕された牧場経営者の長崎貞之進容疑者(68)(同県大館市)も、4月17、18日に機械を使って敷地内を除雪したが、「運動場には排雪していない」と供述している。