大飯原発の再稼動差し止め判決について、経済評論家の池田信夫氏が法治国家を否定する発言をしている。曰く、「運転を差し止める権限は裁判所にはない」「停止命令を出せるのは、原子力規制委員会だけ」だそうだ。 民事訴訟で建設・操業差止請求を出すことは出来ること、即時抗告をすれば確定遮断の効力があるので地裁の命令を無視できるだけなことを分かっていないようだが、以前の氏の論調から考えると、反原発派が司法を利用した事を評価すべきでは無いのであろうか。 2012年5月の「日本は法治国家なのか」と言うエントリーを見てみよう。法的根拠が欠如した曖昧な手続きによる政府や地方自治体の「行政指導」を批判している。一方で、妥当な法律の解釈による判決かは大いに疑問がある*1が、今回の福井地裁の樋口英明裁判長の判決は、裁判判決なのだから厳密な手続きで法的根拠を無理矢理にでもつけたものなのは間違いない。 池田信夫氏の日本人は