マーケティングの大家であるPhilip Kotler氏が『資本主義に希望はある 私たちが直視すべき14の課題』という書籍を出版した。Kotler氏はその序章において、なぜこの本を執筆したのか5つの理由を挙げている。 そのうちの1つは、Thomas Piketty氏の『21世紀の資本』がぶ厚すぎる、というものだ。つまり、資本主義に関する重要な問題提起であるにもかかわらず、多くの人が最後まで読めないであろうぶ厚い本を書いてどうするのだと。さすが、マーケティングの大家である。ちなみに『21世紀の資本』の日本語版は728ページある。 資本主義の問題 英国の指導者であるWinston Churchillはこう言ったという(『資本主義に希望はある』より)。 資本主義が持つ欠点は、幸福を不平等に割り当てることだ。 社会主義が持つ長所は、不幸を平等に割り当てることだ。 そして今、問題視されているのは、この
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