国民民主党は24日の党会合で、政府の2023年度当初予算案に反対する方針を決めた。玉木雄一郎代表は「物価上昇を上回る賃上げに資する内容になっているかどうか検討した結果、不十分だということで意見が一致した」と記者団に説明した。22年度は野党として異例の賛成に回っており、対応を一転させた。国民民主との連携を期待する立憲民主党は歓迎し、与党からは「残念だ」との声が相次いだ。 玉木氏「やり方が通用しなくなる」 国民民主は22年度予算への賛成以降、与党との政策別協議など政府・与党との連携が加速したことから、党内に23年度予算案でも「『賛成』をてこに与党に話を聞かせる」(幹部)との考え方があった。 関係者によると、一部の党幹部は「賛成」を主張しており、党会合では「政策的な判断だけではない、より大きな判断をすべきだ」との意見も出た。だが、賃上げや子育て支援などに関する政府方針は不十分で予算案に反対すべき
