亀兵商店の7代目、亀田亜蘭さん。宮城県味噌醬油工業協同組合では青年部の会長を務める=仙台市青葉区の同社で2023年9月27日午後3時46分、土江洋範撮影 「仙台名物といえば牛タン、ずんだ、笹(ささ)かまぼこ……。これらに肩を並べるブランド食品を生み出せないか」。宮城県味噌(みそ)醬油(しょうゆ)工業協同組合(仙台市青葉区)は11月、ローカルフードの「仙台みそ」を主役にした食のイベントを市内で初めて開催する。そこでお披露目するのが、ブランド化を目指す「伊達芋煮(だていもに)」だ。郷土料理と伝統の調味料の掛け合わせに込めた思いとは。 芋煮は里芋をメインにした東北地方の鍋料理。いわばソウルフードで、家族や友人たちと河原で鍋を囲む「芋煮会」は秋の風物詩だ。味付けは地域によって異なり、みそベースに豚肉入りが「宮城風」とされる。